avocet さんの日記
8月3日、座間新田宿と四ツ谷を、早朝および夜間探鳥してきました。
1。ハシブトガラス左、スズメ右
ハシブトガラスが、この日も、喉から食べ物を次々出し、畑に埋めていました。畑土は熱く、食べ物はやがてひもの、乾燥食品になるでしょう。
そしてあまり匂わなくなり、他鳥に奪われずにすむでしょう。
昨秋、海老名の休耕田で、ハシブトガラスが、乾燥した食べ物を水辺の草むらに置き、寄ってくる仲間を追い払い、かなりの時間監視を続けていました。
やがて乾燥食品が水を含み膨らみ還元されると、その食べ物を持って飛び去って行きました(撮影)。夏、乾燥食品を作り、蓄えておき、食べ物が乏しくなった秋、冬に水にもどし(還元し)、柔らかくしてから食べるのでしょう。
ハシブトガラスが、乾燥食品や還元食品をつくる技術を持っているとは驚きです。古代人は、酒の造り方をサルに学んだといわれます。乾燥食品、還元食品のつくり方はハシブトガラスに学んだのでしょうか。 スズメ目の代表スズメが、典型的な間接頭かきをしていました(写真右下)。
その後、左足を1回転させ、かかと(踵)を上に突き出した形にすると、その突き出した先で、翼下面を擦るようにして伸びをしました(写真右上)。多少横着のように見えますが、器用さに感心させられます。
2。ハクセキレイ家族
写真上の雄が、農道から水路を経て水田に入ると、食べ物をおねだりしていた、写真下左の幼鳥2羽も水田に入って行きました。それを知らずにいた写真下右の雌、家族がいなくなり、パニック状態。
大声で呼び続け、冠羽を立てていました。ハクセキレイの冠羽?立てを見たのは、初めてです。子を思う母心でしょうか。
3。カルガモ家族(一番奥が母親)
7月8日に会った家族(メール報告)でしょうか。子供8羽は健在でした。写真に写っていない子供は、私たちを見て、こちらに泳いできました。この家族は、近くの人たちから、時々パンくずを頂いていて、人を見ると寄ってきます。
座間市の新田宿、四ツ谷、入谷の田んぼでは、3年間の観察ですが、カルガモの子供の数が大変減ってきているように思います。
田んぼへの農薬の使用量は減ってきている(農家の方の話)ようですが、そのためか、害虫侵入を防ぐため、あぜ道、農道の草を刈り、あるいは除草剤で枯らすようになり、カルガモの営巣場所が減ってきたのが、少子化の原因ではないでしょうか。
8羽の子連れお母さん、深い水路に潜み、子育て、よくがんばったものです。貴重な子供たち、皆そろって独立してほしいですね。
4。ホオジロ♂
ホオジロ雄が、足を翼内側に上げ(写真a)、間接頭かきをしました(同b)。後ろから風にあおられると、前のめりになりました(同c)。こんなドジもやるんですね。換羽期で、熱暑日で、体力・気力が落ちていたのでしょう。
さえずりも、気力が入っていません。開ける口幅が狭く、天を向いていません(同d)。さえずりも小さな声で、短時間です。いつまでさえずりが続くのでしょうか。
5。ゴイサギ左、ツバメ右
18:00になると、「ゴワゴワ」、と鳴きながら3羽のゴイサギが飛んできて、すぐ前の洲に降りました。
この時期、ゴイサギの活動がとても活発です。
撮ることはできませんが、夕刻、夜間の探鳥は、生きものが夕刻から生き返り、活発に行動していることを感じとることができ、とても楽しく思います。
ツバメが2羽、かなり長時間芝生に降りていました。近くには、子スズメたちの群れがいて、共に芝生にわいた虫を食べていたように思います。
6。アオサギ左、モズ幼鳥右上、ダイサギ右下
18:07にアオサギ、18:08にダイサギが洲の先に飛来し、まだ食べ物探しをしていました。夕から夜の鳥たちの採食行動はかなり活発なようです。
四ツ谷のモズ幼鳥は健在で、縄張りを守っています。
7。ムクドリ幼鳥の群
街路樹をねぐらにして、人に迷惑がられる、この時期の若鳥の群れも、秋、冬には多くが命を落とし、春には群が消えると言われます。人から嫌がられ、大半が幼鳥で絶命する、ムクドリの若鳥たち。考えると、とてもかわいそう。